中堅社員研修の目的
社員研修には、「新入社員研修」、「中堅社員研修」、「管理職研修」、「次世代リーダー育成のための社内研修」など、種類も内容も様々ですが、中でも今回は「中堅社員研修」に絞って考察してみましょう。
企業における中堅社員は最も人数が多く、 企業の核となれるかどうかの大事な時期であるにも関わらず、 社内研修などを積極的に行って能力開発をしてくることをしませんでした。それ故、中堅社員に特化したカリキュラムなどのニーズも少なく、おざなりにされてきたという背景があります。
入社して3~4年目頃が、周囲の事情が見え、仕事の守備範囲も広がるなど、仕事に対するスタンスが変化する時期です。この大事な時期に、中堅社員の能力を向上させる研修が「中堅社員研修」なのです。
この「中堅社員研修」のポイントは、特に業務遂行に効果的な能力に絞って研修を行うこと、そして後輩社員や部下への指導能力、リーダーシップの強化を図ることです。
特に後輩社員や部下への指導、リーダーシップに必要なポイントは・・・
◆部下(後輩社員)の個性を把握し、個々に応じた対応をする能力
◆部下(後輩社員)に適切な目標を設定させる(目標管理)能力
◆リーダーにしかできない仕事をするための生産性の高い時間をつくる能力
◆人事評価を正確・公平に行なう能力
中堅社員研修は、職場のリーダーとしての役割を再認識させ必要なスキルを習得すること、部下の自主性や責任感を持たせる育成スキルの習得、部下の効果的な褒め方、叱り方を学ぶことが目標になります。